2024年3月5日(火)、大阪大学大学院人間科学研究科にて、「災救マップのアップデートに関する報告会~能登半島地震での活用事例もふまえて~」が実施されました。
本報告会は、当センターが社会実装に取り組んでいる、「未来共生災害救援マップ」(通称「災救マップ」)に新たに追加された「危険箇所投稿」機能のご紹介とデモンストレーション、2023年度の「災救マップ」の展開について報告するものです。
また、和6年能登半島地震が1月1日に発生したことを受け、我々「災救マップ」プロジェクトチームも、大阪大学大学院人間科学研究科をはじめとする関係各所と連携を取りながら、被災地視察を行っております。その活動報告と、実際に被災地でどのように「災救マップ」が活用されているのかの実例についても、ご紹介いたしました。
「災救マップ」とは
「災救マップ」は「未来共生災害救援マップ」の略称で避難所情報を共有するためのウェブ情報システムです。寺社などの宗教施設と学校や公民館などの指定避難所や緊急避難場所を合わせた約30万施設を集約し、インターネット上で公開しています。2013年に国の補助金で開発した大阪大学の知的財産で、2020年のリニューアルでは、スマートフォン、タブレット端末、ノートPCなどのブラウザーで避難所施設の開設状況、混雑状況、インフラ稼働状況などを発信・共有できる仕組みを搭載しました。
https://map.respect-relief.net/
当日のプログラム
- 開会のご挨拶(大阪大学大学院人間科学研究科 研究科長 渥美教授)
- 全体説明
- 災救マップのアップデートについて(大阪大学大学院人間科学研究科 稲場教授)
- 能登半島地震での避難所解説状況について(大阪大学大学院人間科学研究科 稲場教授)
- 2023年度の災救マップの展開について
- 避難所受付DX(一般社団法人地域情報共創センター 峯副理事長)
- 災救マップを活用した防災まち歩き(大阪大学大学院人間科学研究科 川端教授)
- 質疑応答
- 閉会のご挨拶
当日の様子
まず最初に、大阪大学大学院人間科学研究科の渥美研究科長よりご挨拶をいただきました。
災救マップのアップデートについて
続いて、稲場教授より、「災救マップ」プロジェクトチームが取り組んでいる研究内容や、プロジェクト体制についてご紹介いただいた後、災救マップについてご説明をいただきました。その後、2023年度に実施した「災救マップ」のアップデート内容について、ご説明をいただきました。
2023年度の災救マップの展開について:避難所受付DX
続いて、当センターの峯副理事長より、2023年11月に実施した避難所受付DX実証実験について、ご紹介いただきました。
2023年度の災救マップの展開について:災救マップを活用した防災まち歩き
続けて、川端教授より、災救マップを活用した防災まち歩きの概要についてご説明いただいた後、「災救マップ」プロジェクトチームが2023年度に実施した防災まち歩きのご紹介をいただきました。
2024年度も引き続き、地域資源と科学技術で、地域の課題を解決し、安心・安全社会を共創することを目指し、関係各所と連携し活動して参ります。